2020年8月7日
一度は収束したように思えた新型コロナウイルス感染症ですが、2020年8上旬の時点では首都圏だけでなく全国において感染が再度拡大しています。
この再度の感染拡大は今後の就活や採用活動にどのような影響をもたらすのでしょうか?
人材広告業大手のリクルートキャリアによると、2020年7月1日時点で大学生の就職内定率は1か月遅れの水準で推移しているとのことです。
これには企業の採用控えの影響もさることながら、合同企業説明会の開催中止が大きく影響していると考えられます。
就活生においては企業との出会いの場が失われたため、就活が思うように進んでいない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
合同企業説明会は開催されているものの、規模の縮小、開催数の減少、企業の参加見送りなどがありました。
たとえ参加したとしても、就活に必要な情報の収集を望むことは難しかったのではないではないかと思います。
大学からの要請もあるかと思いますが、やはり対面での就活にややブレーキがかかっていることも感じられます。
弊社の会社説明会申込についても、5月末から7月中旬ごろまでは対面の説明会への申込が多かったのですが、最近はWEB説明会の申込が再び増えてきています。
新型コロナによる2020年新卒者の内定取り消しが社会的に取り上げられたことから、株式会社MyReferの調査によると複数社に対して内定承諾しようと考えている方が1/4を占めています。
2社以上の内定を確保したいという方が例年よりも多くなる中、秋時点でも就職内定率が低水準であればおのずと秋採用は競争率が上がってくると考えられます。
企業の2021年新卒採用枠に関しては、これからの減枠の心配はあまりなさそうです。
秋ごろから新型コロナによる倒産が増えるという記事をよく見かけます。
「今までぎりぎり持ちこたえていた企業のキャッシュが秋以降に底をつく」という話を私自身も耳にしたことがあります。
すなわち、企業の資金繰りへのダメージが顕在化するのは秋以降ということです。
一方で、個人消費と貿易輸出額の回復から、内需・外需はやや回復傾向にあると言われています。
しかし7月ごろから再び感染者が増えてきたことによる影響と秋以降の感染拡大状況はまだ読めないことから、今後の景気に関しては何とも言えないところがあります。
今年度の採用計画は新型コロナの影響をある程度見越したうえで年度計画にて決められたものなので、秋採用についてはよほどのことがない限り大きな変更はないと思われます。
ただし、上記のことから新型コロナの影響が大きい業種を志望している方は最新の動向を捉えておく必要がありそうです。
就職活動での動きとしては、今の感染拡大状況からして引き続き合同企業説明会は厳しく、可能な限りオンラインを活用しながらの就活になりそうです。
就活オンライン化が進んでいるとはいえ、夏採用・秋採用に向けてまだまだ就活のために移動しなければならない方もたくさんいるかと思います。
最近では首都圏以外でも感染拡大が増えてます。新型コロナウイルスの「空気感染」を示唆する報告もあります。
就活の場面だけで気を付けるのではなく、日常生活から気を付けることが就活での感染対策につながると私は考えています。
※ポビドンヨードの予防効果にはっきりとしたエビデンスがないのに対して、水うがいは風邪(他のウイルス性上気道感染症)に対いて予防効果があるというエビデンスがあります。
どれも当たり前のことかもしれませんが、感染者が増える少し前の街の様子を見るに、ソーシャルディスタンスへの意識が低下しているように個人的には感じています。
会食はクラスター発生のケースが多く、リスクが高いことは明らかです。
(会話しながら食事をするので、他人の飛沫が付いた食べ物を口にすることになります)
あと、わりと見かけるのがいわゆる「顎マスク状態」で他人と話している人です。
息苦しい気持ちは非常によくわかります。私もマスク苦手です。
ですが、いくら話相手がマスクをしていようと話している側がマスクをしていなければ、飛沫が飛ぶリスクがあります。飛んだ飛沫が相手の目の粘膜に入れば飛沫感染する可能性がありますし、相手の手や体の他の場所についた場合でも接触感染のリスクになってしまいます。
友人などと会話するときは、「お互いにマスクを着用することで初めてお互いを感染から守れる」と考えていただければと思います。
まずは日常の対策を再度見直すこと、そして感染リスクの高い行為を認識することで、就活での新型コロナ感染予防対策を立ててみてはいかがでしょうか?
なお、JCCソフトとジェーテックでは面接や説明会において参加者のマスク着用を認めています。
就活時のマスク着用について詳しい内容はこちらをご覧ください。
就活(説明会)マスク着用OK?【新型コロナ予防】