2020年2月18日
就活生の皆さん、こんにちは!
就活にあたって身だしなみについて調べている学生さんは多いのではないでしょうか?
今回は就活の身だしなみについて、特に盲点になるお口のケアを中心に(実は歯科医師免許を持っている)採用担当の坂詰がお話したいと思います!
身だしなみに関していえば服装なども業界によっては評価ポイントであったりしますが、どの企業でも共通で言われるのが、
・服のシワ
・服の汚れ
・靴やカバンのくたびれ感
・肩についたフケ
・臭い
すなわち「清潔感のある身だしなみ」が見られているのです!
それはお口の身だしなみについても同様です。
どんな美人やイケメンでも、前歯に青のりが付いていたりヤニが付いたりしていると残念な気持ちになりませんか?
そう、お口の身だしなみは日常生活でも見られているのです!
ここまでで就活や日常でのお口の身だしなみの重要性は理解していただけたかと思います。
では実際に就活の際にどこに気を付ければいいか?
お口の身だしなみのチェックポイントを上げてみました。
・歯に食べカスや歯垢がついていないか
・親知らずの周りなど歯茎が腫れていないか
・口臭がしないか
・虫歯がないか
・舌苔がたまっていないか
上記のチェックポイントで「歯茎が腫れていないか」「口臭がしないか」という部分を太字にしました。
これらはどちらも歯周病の症状の1つです。
歯周病というと歯が抜けるというイメージから、年齢を重ねた人の病気だと思われがちですが、決してそんなことはありません!
就活世代に当たる20代前半も歯周病とは決して無縁ではないのです!!
それは2016年の厚生労働省の歯科疾患実態調査1を見れば明らかです。
調査によれば、就活世代の5人に2人以上に歯肉出血が認められ、歯茎に炎症が起こっていることが分かります。
そして就活世代の5~6人に1人は4mm以上の歯周ポケットがあり、歯茎の炎症が歯を支える骨にまで達している歯周炎と診断される状態なのです。
歯周病が進むと上記の通り最終的に歯が抜けてしまいますが、そこまで進行していなくても独特の口臭や歯茎が下がることによる審美性の低下が起こる可能性があります。
特に口臭は「歯周病の人が近くにいるな」と専門家には分かるケースもあったりします。
お口のケアは自分だけでやろうとするとどうしても限界があります。
特に歯垢が硬くなった歯石は自分で落とすのが困難です。
そこで就活を始める前に一度、歯科医院でクリーニングをしてもらうのがおすすめです。
歯科医院と聞くと虫歯ができたら行くというイメージがあるかもしれませんが、中には検診やクリーニングを目的にいらっしゃる方もいます。
歯科医院のクリーニングでは専用の機械を用いるので、歯石はもちろん、ヤニや飲み物による歯の着色も落としてもらうことができます。
さらに、初診時には虫歯がないかなどのお口全体のチェックもしてもらえます。
若い方の中には「侵襲性歯周炎」という急速な歯周組織の破壊を認める若年性の歯周炎の方もいらっしゃるので、心配な方は就活準備のこの機会に歯科医院を受診してもいいかもしれません。
就活で忙しかったりすると、歯磨きがおざなりになってしまうかもしれません。
ですが、忙しくて疲れているときほど歯茎の症状が出やすいので、就活生の皆さんにはお口のセルフケアも大事になると思います。
歯ブラシだけでなくデンタルフロス等の清掃補助用具を用いることで、磨き残しやすい歯と歯の間の歯垢を除去することができます。
就活で出歩く際も、お口の身だしなみのためにも歯ブラシに加えてデンタルフロスを持ち歩くと安心です。
お口の身だしなみを整えれば、就活にプラスになるのはもちろん、周りの人からの印象もよくなるでしょう。
それだけではありません。
歯周病は全身に様々な影響を及ぼすと言われており、心疾患やメタボリックシンドロームにも関与していると考えられています2。
就活生の皆さん、就活で身だしなみを意識するこの機会にお口の健康について考えてみてはいかがでしょうか?
<引用文献>