会長から社長へ引き継がれる夢と想い
創業社長×二代目社長
まず、長きにわたる社長業、本当にお疲れ様でした。今、会長職に就かれるお気持ちをお聞かせください。
会長 :
楽しみですね、将来が! やはり会社は若い人が主役のほうが良いと考えています。私はIT一筋58年(2025年時点)ですが、若い世代に託したいと思っています。時代は日進月歩。大変な側面もありますが、生成AIあたりが今後のIT業界を分水嶺として発展していくのではないかと考えております。
この度のご就任、誠におめでとうございます。率直な今の心境をお聞かせください。
社長 :
正直、まだ実感が湧きにくいのですが、会社としては体制を整え準備を進めております。若い人が今後ますます活躍できる環境づくりを重視し、まずは経営の根幹を支える「ヒト」の課題に向き合い、新しい未来に向けてより良い体制を整えて参ります。
今回、会長から社長へバトンが渡されることについて、どのような想いがありますか?
会長 :
まずは、社内のことをしっかり理解してほしいと思います。今まで通り、自分の指針や考えを深めてもらえれば、最終的には人間関係が一番大事だということに気付くでしょう。当社は「人を中核に置く」という姿勢を会社として貫いています。その考えに依拠していれば間違いないと考えます。会社経営の基本です。
社長 :
経営の基盤を新しくするうえで、まずはヒト・モノ・カネについて戦略的に考えておりますが、やはりまずはヒトがあってこそ、いいモノを作ることができると考えております。根本にヒトがあり、いかにヒトを良くしていくかと考えることが、経営者として最初に重要視すべきことと捉えています。
会長 :
人とは、従業員であり、顧客であり、家族であり、地域の人でもあります。「人を中核に置く」と考える際、「すべての人」と捉えるまなざしが重要なのです。我々の仕事は、人がやろうとすることを、世の中に向けて代替えするビジネスですから、人との縁なしには何も進まないのです。
社長 :
代替えするビジネスであっても、人のためにあるという点が重要ですね。
会長 :
お客様の満足であるとともに、それは社員や会社に還ってくる、循環する豊かさでもあるのです。
創業時に掲げた夢や実現したかったことについてお聞かせください。
会長 :
地方でIT企業を起すにあたり、何をする企業なのかわかりにくいと言われ続けていました。創業時はソフトと言っても「ソフトクリーム?」と言われたくらいです。ITに関しては、やはり今も昔も東京が発展の集中地です。地方では、コンピューターが珍しい時代。それは今でも変わりません。
情報とは「人の情けに報いる」という意味です。社会に生きる人間にとって大切だと考えているのは、一番が愛情。二つめは人情、その次は友情です。それと比較すると、まだ情報の優先順位は低いですね。しかし情報も重要なのです。その想いは創業時から変わりません。
情報化社会と言われて久しいですが、情報を扱うIT事業の重要性がますます高まっています。創業時も今も、情報が人間にとって重要であること、重要な情報を扱い処理するITもまた重要であるという信念は変わりません。もっともっとやりたいこと、やれることはありますので、今後も社会や人とともに発展していければと思います。
情報とは「人の情けに報いる」という意味です。社会に生きる人間にとって大切だと考えているのは、一番が愛情。二つめは人情、その次は友情です。それと比較すると、まだ情報の優先順位は低いですね。しかし情報も重要なのです。その想いは創業時から変わりません。
情報化社会と言われて久しいですが、情報を扱うIT事業の重要性がますます高まっています。創業時も今も、情報が人間にとって重要であること、重要な情報を扱い処理するITもまた重要であるという信念は変わりません。もっともっとやりたいこと、やれることはありますので、今後も社会や人とともに発展していければと思います。
地方と東京の情報格差問題についてどのように考えていますか?
社長 :
ネットワークがない時代は今以上に情報格差があったのではないでしょうか。今後は情報格差がよりやわらぐ流れになると見ておりますので、ITの発展地は東京でありつつも、地方で大成する企業も増えてくるのではないかと考えます。そのような企業の受け皿になれる存在でありたいと考えております。
50年間、会社として最も大切にしてきた価値観や信念は何でしょうか?
会長 :
私の人生と会社の歴史は同じようなものなのです。ITの世界はいつでも楽しい。新しいテクノロジーが世の中に出るたびに、社会がどんぶりをひっくり返したように変わってきましたね。世界を変える力があるITには、あらゆる可能性を秘めているため面白い。極論を言うと、ITは、人間が行っている19程度の基本動作を機械に置き換えているだけなのですよ。またあらゆる開発分野で、ITが省時間化を進めています。人間が不便さを感じるたびにITが進化し、その結果、社会がこんなに変わることが面白いと感じます。ITに対して面白い、楽しいと感じる感受性はずっと大切にしています。
これまで50年の歴史を紡いできました。新社長にも、ITの楽しさ、面白さを感じながら次の50年を継いでほしいと思います。
これまで50年の歴史を紡いできました。新社長にも、ITの楽しさ、面白さを感じながら次の50年を継いでほしいと思います。
先代が築き上げてきた大切なものを、どのように受け継ぎ、さらに発展させていきたいですか?
社長 :
会長がおっしゃるように、本質的には、ITは人間の行為を代替するためにあります。「できないことをできるようにする」一面もありますが、突き詰めると、「人がやっていることを代替する」機能であると説明できます。ITは、人のこれからの暮らしや、その人の持っている可能性を広げていくものという意味で、非常に夢があります。
会長 :
確かにそうですね。
社長 :
例えば、これまで芸能人は、芸能事務所に所属して選ばれた人が売り出される…という流れがありましたが、今ではYoutubeなどのSNSで露出することによって、今まで表に出てこられなかった人や、埋もれていた才能の多くが見出されるようになりました。そのような意味では、ITの力で世の中が変わっていくことで、新しい才能が世の中で活かされるようになっていくと捉えることができると思います。
会長 :
当社はお客様の満足と自らの豊かさを実現するために、皆さんに楽しく仕事をしてもらいたいという想いがあります。業種・業務に精通した人間を育て、社会に適応するために積極的に挑戦します。
社長 :
ITの力で世の中が変わっていく、その中心地にいるからこそ、楽しさや面白さを私達自身が常に感じられるようにしていきたいです。そして今まで以上に、お客様満足と自分たちの豊かさの好循環を築いていければと考えております。
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